東京五輪に向けた課題(3)

リオ五輪が終わって2ヶ月程度が経ちました。

最近のことのように感じますが
東京五輪に向けては
もう2ヶ月を費やしたことになります。

私のことをデータ屋さんのように
思っている方も多いですが
自分自身はどのような立場で仕事をしても
コーチだと思っています。

みなさんご存知の通り
コーチとは「馬車」からきたコトバですので
目的地に送り届けることを目的としています。
なので、技術をうんぬんかんぬん言っている人が
コーチというわけではないです。
本当であれば、
コーチは目的地に送り届けるために
必要なことすべてを
イメージできないといけないと思います。
コーチ1人ですべてができるわけではないので、
自身の限界を知り、
できないことは誰かを頼ることになるでしょう。

コーチングというのは
芸術家が作品を作るのによく似ています。
知識が豊富で
情報をたくさん持っていても
それだけでは良い作品は生まれません。
その時の国際情勢や個々の状況など
様々なものが関与してくるため
それらも考慮しながら
経験を活かしつつ
作品を作っていきます。

「トレーニングの「量」や「強度」を高めるには
 限界があるが、量と強度の無数の組み合わせ(量的負荷)に
 盛り込むべき「質(的負荷)」は無限である(森丘他,2011)」

ことから
トレーニングプログラムをデザインし
実践する(させる)ことは
まさにアートです。

リオ五輪のデータの解釈(他国の情報も含め)と
東京五輪に向けて何をやるべきかについて
私自身の方向性をそろそろまとめないと。

リオ五輪までは量的データを分析するための
インフラを整えてきましたが、
質的データの部分が
今後の課題かなと感じています。

世界を一歩二歩とリードできるように
頑張らないと。

うっす。

*森丘保典・品田貴恵子・門野洋介・青野博・安住文子・鍋倉賢治・伊藤静夫(2011)陸上競技・中距離選手のトレーニング負荷の変化がパフォーマンスおよび生理学的指標に及ぼす影響~走行距離と強度に着目して~. コーチング学研究,24 (2) : 153-162.

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