「五輪の裏方」の記事から

http://www.asahi.com/articles/ASK416664K41UTIL011.html
批判はしませんが,建設的な意見として.
五輪に関われることは名誉であり,素晴らしいものだと思います.
外から見ている方は,スタッフを羨むかもしれません.それはエベレストに登る登山家を見るような感覚だと思います.遠くからみれば,とても綺麗で,世界一の山にチャレンジできるなんて!ってな感じで.
しかし,登っている登山家は,ゴミや死体を見ながら登っていて,側には死というリスクがあるわけです.
見える景色は全く違うんです.
それは,この記事からもわかると思います.
東京五輪に向けてよりよくなっていると思っている方が多いと思います.しかし,全く逆です.リオ五輪より厳しくなっています.
東京五輪に関わる多くのスタッフは,アスリート・組織の目的・目標,ルール(法,規定),現実に挟まれで相当苦しんでいます.正直,中途半端感がとてつもなく,「これでいいのか」と唇を噛む日々です.
これは,東京五輪後に記事になるんですかね.
最善とは何かを考えるためには,まずはまっさらにするところから.
現状のルールありきじゃないと思ってますよ(相当叩かれそうですが…).
最近は労基の話が先走ってますけど,問題は雇用形態にあるんです.
アスリートだけでなく,サポートスタッフのセカンドキャリアを考えて,その仕組みづくりをやらないと.
少し話は逸れますけど,
私が修論をみたアスリートのほとんどが大学教員になってます.それがコーチの仕事か?と言われていた時期もありましたけど,昔からセカンドキャリアを考えてたんです.それぞれのアスリートの「あのタイミング」に協力が必要だったと思ってます.
リオ五輪後もサポートスタッフの1名を大学に推薦しました.ほぼ採用が決まったそうです(誰かは言えませんけど).
断言はできないですけど,科研で頑張っているメンバーには大船に乗ったつもりでいろって言いたいんです.私もここで成長して,今がありますし.ここで努力(成長)すれば,明るい未来があるよって.
科研は,現場のサポートもしますけど,教育の場なんです.
ボランティアで寝る時間を削ることも多々ありますけど,修行だと思いましょ.
東京五輪前に私が沈んで「泥舟じゃね〜か〜」って言われないようにしないとですけど.
私は昨年の4月から(丸一日の)休みがもらえていないので,スーパーウルトラブラック企業で働いているようなもんですけど.
でも,私は,「目的・目標を達成するためにやるべきことをやる」というのが優先順位のトップにあるわけで,それを自分で選択しているわけです.
右手に「やりますか」,左手に「やめますか」.
能力が低し,時間が足りないんで,
右手を選ぶしかないんですけどね(笑)
話が大きく逸れましたけど,
とにかく東京五輪が全員にとって良いものになればと思います.

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