メダリストの傾向(1)

北京五輪,ロンドン五輪のメダリストをみると,
五輪前年度の世界選手権で結果(3位以内)を出している選手が
40-50%程度です(*メダリストの同国選手を含む).
今回も,アスタナ世界選手権のメダリストの40-50%が
上位にあげってくると予測して,強豪選手の分析をしてきました.
この予測はおおよそ当たっていて,
今回も男女ともに43%がメダルを獲得しました(同国選手を含む).
この傾向は3大会連続でみられているので(とりあえず3大会しかみてません),
何かしらの考察ができそうです.

まず,オリンピックには魔物がいるとか黒い豚が横切るとか言われていますが,
実力者はちゃんとメダルを取っているのか,取っていないのか!?
といった疑問.

考える材料
1.2015年世界選手権に実力者が出ていないとパーセンテージは下がる
52ケルメンディなどは不出場
2.コンディショニングがパフォーマンスに影響するが
 格下に負けるほどの差は出ない
3.相性が強く関連する
シード権は重要.対人競技特有の問題.
4.1年間に急激に強くなる選手はほとんどいない.
リオ五輪メダリスト56名中4名だけが前年度に予想に入れていなかった選手
(予測選手は勝率,強豪選手との対戦成績などから)

●大会当日覚醒する選手がいる。。。。

上記を踏まえて,言いたいことを言いてしまうと
◯本当の実力者をシードすると,番狂わせはほとんど起こらないし,
 実力者がメダリストになる.
理由 オリンピックポイントを取るために,
年間を通じて成績を出さないといけないという
一種のプロ化されている部分がある.
しかし,プロではないので,大会に出ていなかったりして
実力者の能力がランキングに反映されていないから.

ということで,魔物とか黒い豚はいなさそうです.

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