コーチングの中にあるジレンマ

世界選手権が終わり,反省や検証を行った.

リオのオリンピックに向けてどうのように進めていくのか.


選手の目的は,オリンピックで金メダルをとることである.

この目的を達成できるように,

サポートするのがスタッフの役割だ.

勝利だけを求め,

選手を強化するのであれば,

徹底した管理の下で選手を作り込んだ方が早いと思う.

たった3年しかないから.


我々もプロだったら,勝利だけに集中すればよい…

と,つい考えてしまうが,自分の中に引っかかるものがある.


それは,柔道の究竟の目的は,

己を完成し,世を補益することであるからだ.

もし,選手を作り込んで,金メダルを獲得しても

考える力がない,悪い考え方を持つ人を作り出してしまえば,

究竟の目的から外れていくことになる.


強化に関わる人は,強化スタッフでもあり柔道家・教育家でもある.


周りの評価…

マスメディアの力…

それに負け,勝利至上主義に走り,

すべてを失った.

同じ過ちを繰り返してはいけない.


日本柔道が求められているのは,

世界一という結果と人格を陶冶していくことの両方である.

どちらかではない.

両方を達成することが目的である.

この軸がぶれてはならない.




困難な道…

身が焦げるほどの熱意を持ってやっていくしかない!!

と腹に決めました.

コメント

タイトルとURLをコピーしました