HIPHOPからコーチングを学ぶ②

映画「アート・オブ・ラップ」をみて

Dr. Dreはコーチングの師に成り得る存在である,ということに気づいた.

「その作品で誰と組むかによっても違う.
 俺はアーティストの脳の中に入り込む.
 “こんな曲を”と指示したりはしない.
 彼らが持ってきたものに俺の感性を足して磨くんだ.
 彼らの人間性や要望を理解したうえで,かつてないレベルまで引き上げる.
 毎回決まったやり方はないんだ.(中略)
 アーティストと共鳴し合い共同作業をしてる.
 彼らの持ち味に俺を加えるんだ.
 エミネムともスヌープとも組むがエミネム・モードでスヌープの曲は作れない.
 彼らの音楽性に溶け込むからいい曲が生まれる.(中略)
 結果として金も手に入るが,金目当てじゃできない.
 仕事は配管でも曲を作るくらい好きでないと.
 この業界に身を置いて27年近い.
 最近考えたんだが,2週間以上スタジオを離れたことがない.
 この27年でな.
 それほど音楽が好きなんだ.
 絶えず情熱を持ち,自分のすべてをささげること.
 そして最後の判断は自分が下す.
 結果を誰かのせいにしてはダメだ.
 売れてもコケても自分の責任だ.」

 彼が超一流のプロデューサーといわれる意味がわかる.
 彼は一流を超一流にするコーチング能力を身につけている.
 
 彼が脳科学,心理学,運動学などを勉強しているとは思えない.
 彼は,コーチングに必要な資質を持っている.
 インタビューでこの回答は出てこないーー並のコーチじゃ,すぐにこの回答はでない. 
 今日は,カーディオトレ中にみた映画でたくさん学ぶことができた.
 なんていい日だ!!
 
 あと,記録を「アスリート」と「柔道家」は大いに違う.
 
 

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