他分野から学ぶ−−人の育て方

NHKの新番組「Switch インタビュー 達人達」で,
猪木氏と天野氏(天皇の執刀医)は人の育て方を話していた.
その記録を.

【猪木から学ぶ 人の育て方】

話をしてやらないといけない部分がある.
昔は,俺の背中をみろという教育だった.
自分の基準で(どうしても)見てしまうけど,
人を育てるには,そこを捨てなければならない.

世の中では,ほめなきゃいけないとかある.
ただ,褒めるほど生易しい社会ではない.

自分をわからせてあげないといけない.
矛盾をとってあげて,方向性を決める.

【天野から学ぶ 人の育て方】

手取り足取り教えた時期もあったし,
みせるだけの時期もあった.

今は,
山の高さをみせつける.

富士山をみるよりも
富士山を登る準備をするよりも
エベレストに登る準備をする方が大変だし,
何ステップもある.

エベレストに登る準備をしておけば,
富士山にはかなり安全に登れるはず.
その重要性を教える.

【二人の共通性を探る】
著名な方々の言葉の重さに比べれば
私の言葉に重みはないが,
私も手取り足取り教える時期があったし
自分の背中をみせるだけの時期もあった.
ただ,自分の望むようにはならなかったし,
伝えたいこともうまく伝わっていなかった.
猪木氏も天野氏も同様の経験をし,気付いたことがあるようである.

上記でいえば,猪木氏の
「話をしてやらないといけない部分がある」に集約されている気がする.
天野氏の「山の高さをみせつけて(より高いもの),
そこに向かう準備の大切さや重要性を教える」がその“部分”にあたるだろう.

最近,私は,

“テクニック”や“知識”の伝達=人を育てる ,ではないのでは…

と,ずっと悩んでいたけど,
(どんなに競技力の高い選手や
 一般的にいわれる頭の良い人を作りあげても)

今回の二人の対談で,少し光がみえてきた.

【猪木氏の言葉が突き刺さる】

「いつも一歩踏み出そうという意識」
「怒り」(理不尽なものや不合理なものへの怒りは燃えることにつながる)
 が必要だと.

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