大会視察の記録です.(重量級を中心に)
世界で勝つというところまでを視野に入れているので
厳しい評価と感じるかもしれません.
団体,個人をみていてもやっぱり重量級の活躍がいまいち.
ウルフ選手は,団体戦の最後(代表線)まで集中できていたのは評価できる.
スタミナ切れもしなかったので,稽古をよく積んでるなという感じがする.
ただ,身長がそれほど高くないので,奥襟&パワー勝負だけだと厳しい.
将来性を考えると,静岡学園の佐藤選手がよかったと思う.
勝った人の名を挙げるのは簡単なので,理由を.
1.ケンカ四つの大外刈の入り方と追いがよい.
大外刈に入って「これでは投げれない」という場合は
基本的に,「追う」か「連絡する」かだと思うが,
彼の追いは相手の受け難い方向を感じ取っていると思う.
山下先生や木村政彦先生とは違って「強い」ではなく「柔らかい」といった感じ.
最近の重量級は,奥襟を握り大外刈から払腰・払巻込に連絡することが多く,
(これ自体は悪いことではないが)
釣り手の脇があき,肘があがってしまい,すぐに体が開いてしまう.
奥襟を握って払巻込に連絡する選手は,一番楽な選択をしているため
これを稽古で続けているようでは,これからの技術の向上はない.
2.受け方が柔らかい
「腰をきる」,「腹を出す」といった方法でしっかりと受けるのではなく,
ポイントを外していて受け流しているような感じ.
そのため,大内返もスムーズでよい.彼も大きな選手ではないので,
しっかりと受けるといった技術よりもこの受け方の方がよいと思う.
ただ,もう少しレベルの高い相手になった時にどうなるかをみてみたい.
3.単純に「この選手に指導してみたい」と感じさせてくれた.
高校生の時は,この大会からインターハイぐらいまでに
すごい力がついてくるので,ここからが重要.
この数ヶ月で変貌する選手がいるのを楽しみにしたい.
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