映画「アート・オブ・ラップ」をみて
Rakimのコトバで閃いた.
「お袋が好きだったジャズを聴いて育った.
歌詞がなくてもメッセージは伝わってきたしムードに浸ることもできた.
演奏だけであれができるなら“リリックをつければ俺にもできる”と思った.
普通とは違う俺の世界を人々に見せつけたかった.スリック・リックの影響もある.
彼は曲の世界に人を引き込むだろ.
公園の歌を聴くと草の匂いがしてくる.
昨日は嫁の誕生日で俺も自宅にいた.
昔聴いてた曲をガンガンに鳴らしてたら当時をまざまざと思い出したよ.
5歳の頃の曲なら5歳に戻ったんだ.
台所のチキンの匂いやお袋の香水や親父の車の臭いもよみがえってきた.
名曲ってのはこんなふうに記憶を刺激するもんなんだ.…」
確かに,音楽が記憶に刺激する.
高校1年生の頃に流れていた曲を聴くと,辛かった時の身体の感覚が…
好きだった女性と一緒に聴いた曲を聴くと,その娘がつけていた香水の匂いが…
よみがえってくる.
音がいろんな感覚に刺激する.これは感覚的事実だ.
パフォーマンスの改善を図るため,
コーチは,選手を外からみて内を感じる.
選手の物理的事実を感覚的事実として共感し,
どうすれば改善できるのかをコトバにして伝えるのである.
「もし,コーチのコトバが選手の感覚を刺激することができれば!!」
と閃いたワケである.
コーチのコトバと選手のコトバにギャップがあり,
選手の感覚と選手自身のコトバにギャップがあれば,
パフォーマンス改善まで非常に長い時間(たくさんのプロセスを踏む)が必要である.
もし,コトバが直接感覚に刺激することができれば…
まだ,ここまでだが,私にとって大きな一歩である.
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